ヨガ教室|日本和らぎヨガ道 名鉄瀬戸線三郷駅近くのヨガ教室
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和らぎ呼吸 西村和子

2018.01.09

命は本当に正直

去年九月初め高熱、全身、湿疹、懈怠感、食欲不振に悩まされた一週間。その後も湿疹と懈怠感、食欲不振は一ヶ月以上続き、一時は「この肉体という衣を脱ぎたい」、「死を迎えるのはこういう感じかも…」と思いました。一日二リットル、水しか喉を通らない。目をずっと閉じていたい。ただ横になりたい。喋りたくない。夜は一時間おきに目が覚める、などなど。振り返っても、本当に辛い日々でした。病氣から回復し始め、初めて口にしたお粥と梅干が何とも美味しく感じました。それに反してあれだけ好きだったアイスクリームもお酒も欲しくなく、洋食も洋菓子もダメ。体質が変わったのでしょう。

自然治癒能力を信じ四十七年間ヨガを続けてきました。今までも甲状腺癌、変形性膝関節症も自力で元へ戻してきました。今回も医者に頼らず、漢方薬、足湯を、毎日毎日繰り返し一ヶ月経って、少々元氣を取り戻してきたので、思い切って、台湾国際ヨガセミナーに参加してのんびりしてこようと台中日月潭に出向きました。朝六時から午後九時までびっしりのスケジュールを全部こなしたのが、良かったのでしょう。食事も菜食であったことも加わって、帰國後は食事も美味しく感じるようになりました。

断食を繰り返し、心身の浄化・純化・聖化に努めてきましたが、師匠沖正弘先生の亡くなられた後、逆になんでも食べて食べて、飲んで歌って踊っての生活に切り替えていきました。どんな風になっていくのか、どこまで持ちこたえられるのか、試してみる氣持ちもありました(皆さんが楽しいと言われることもやってみたかったのです)命は正直です。「この生活を続けていると命は持続しないよ」――私の成長と進化に伴う大変化、そこに七十七歳という肉体の老化が加わって浄化作用を起こしてしまったのです。生命に深く深く懺悔しています。肉体の古い衣を脱ぎすてて、新しい衣を着て生まれ変わりました。

五十歳がスタートと決めて今七十七歳です。五十歳まで断食を繰り返して、自分を創りかえてきました。五十歳を〇歳として出発しましたので、今まだ二十七歳です。これからまだやり残している使命天命を果たしていきます。

平和は和魂(にぎみたま)の発動から

歩くとフラフラし片足では立てない、ポーズはやりたくない日々でしたが、呼吸だけは深く入るのです。肉体と心を結ぶ和らぎ呼吸(和魂の発動)を命が教えてくれました。私たちは息をしています。無意識にしています。それは自然です。自然呼吸は無理がなく楽です。自然呼吸を少しづつ長ーく、深ーく、広ーく、強ーく、尾てい骨まで押し込んで吸いきったら、息を止めて肛門を閉め、肩の力を抜いて、心をホッとさせ肛門を閉めたまま、吸うことをやめます。吐こうとすることをやめます。只自然にプラーナが外に出ていくだけです。

ヨガは自然である状態のことをいいます。自然の心は無心です。太陽は只輝いているだけ、風は只吹いているだけ。災害を起こそうと思って吹いていません。水はただ高きから低きに流れて海にたどり着く。大地は只じっとしているだけ。それを太陽はあまねく愛を与えていると感じ、風は便りを運ぶと観じ、水は全てを洗い流し、自由無碍に形をかえる自在の象徴だと思惟(かん)じるのは人間心の働きなのです。

吐こうとすることを、自然のままに止(や)めること。吐く息は力をいれず、力を入れるのは肛門のみです。

自然呼吸はどこでしていますか?――胃のあたりでしていることを感じます。そこを出発点として、肉体の呼吸は腰腹部へ、心の呼吸は胸全体へ息を吸っていきます。腹圧と強圧が均等になったときが完全呼吸です。吐く息は胃に力をいれず、“ふわーっ”と吐きます。やわらかい、やさしい、あたたかい、和(やわ)らいだ呼吸、これが肉体と心を結び和魂の発動となります。神話の中の天照大御神(あまてらすおおみかみ)も素戔嗚尊(すさのおのみこと)も大國主命(おおくにぬしのみこと)も全てこの和魂の発動により世の中を治められました。私達もこの和魂のエネルギーを充分持っています。楽な呼吸をし楽しく生きれば、おのずとそこに調和が生まれ、幸せと平和が実現することでしょう。世界の平和は一人一人の和らいだ呼吸=和らぎ呼吸から生まれてくるのです